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4回ダービーを勝っているマイケル・スタウトさんの記録をプログラムで見てみると、競馬ファンなら一度は聞いたことがあると思われる、1981年のダービー馬シャーガーの調教師だったことがわかった。ダービーを10馬身差で圧勝、アイリッシュ・ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイアモンドステークスも勝っている。 大変な名馬だが、それ以上に有名なのは、引退して種牡馬になったあと、 誘拐され、行方不明になってしまったことだ。 エイプリル・フールのネタにもなっているし、映画も作られている。 Mサカさんがサインをほしがるのも不思議ではない、超有名人だった。 さて、スタウトさんもいつのまにかいなくなり、馬が出てくる時間が近づくと、柵が再びはめられて、馬場は通行禁止になる。パドックから出てきた馬がどういうルートをとってやってくるのかわからないが、私たちの右手のゴール奥から現れて、コースを逆に走り、スタート地点に向かう。 しかし、馬がいなくなると、コースを横切りたい人が現れて、係員に了解を求めながら、柵をくぐっていく。これが発想直前まで続く。かなりいいかげんだが、その方がありがたい。 いつのまにか第2レースが始まるが、スクリーンは小さくてほとんど役に立たない。4コーナーを回ってゴールに近づいてくるとさすがにこの場所からはよく見える。 レースの後、1−3着の馬がわたしたちの目の前に戻ってくる。 モーニング、山高帽姿の男性達と、着飾ったご婦人達が馬場に入ってきて、馬を出迎える。ウイニング・サークル近くの柵の下にバケツが置かれてあったがそのバケツに水を入れて、馬に飲ませている。 その様子を眺めていたら、4−5人の騎手が馬場の右手の方からやってきた。欧米人は大きいとすり込まれているわたしは騎手達を見て、騎手はどこでも小柄なんだ、という当たり前の事実に気をとられていたら、ちょうどわたしの目の前で、柵をくぐって、私の横をすりぬけて、どこかにいってしまった。 デットーリだ、とMサカさんがわたしにささやいたが、わたしは、いたっけ、という反応。デットーリの顔は映像では何度も見ているので認識できるはず。しかも、今年のプログラムの表紙に写真が載っているのだ、思い出す必要もない。驚いてしまって、顔を見ても見ていないという状態だったのだろう、と考えるしかない。 彼らはレースを終えた騎手だと思っていたのだが、 騎手がやってきたのはこのときだけで、後のレースでは現れなかった。 しかも、プログラムを見ると、デットーリは第1、2,3レースでは馬に乗っていなかった。 彼らがどうしてあのときあの場所に現れたのかわからない。 わたしたちはこの後、ロンスデールで第3レースを見て、 ダービーの馬券を買って、また、馬場を横切って同じ場所に戻ってきた。 ここでダービーまで陣取ることにしたのだ。 <第4レースのゴール> 第4レースは直線1000m、私たちが歩いた道路を覆って直線を延長して行うレース。 クイーンもいつのまにか、お出ましになっている。 感情を表さないイギリス人といっても、ダービーが近づいてきたせいか、 かすかな熱気が感じられるくらいの雰囲気になっている。 いよいよダービーだ。 <ピンクのドレスをおめしになっているのが、クイーン。> 最終回に続きます。
by london_zzz
| 2008-06-21 07:53
| 英仏競馬
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